見えないバリアを無くす~なぜ、ユニカレを作ったか その2

障がいがある人の就職を全力サポートする障がい者ビジネススクール「ユニカレさが」の代表である大野のブログです。不定期にアップしていきます。

今日はユニカレ誕生秘話についてブログを書きます。3回シリーズの第2回目です。

さて、障害者が就職するために学習する施設、熊本の障がい者ビジネススクールをみて、その意義と必要性を感じた私は佐賀にそのニーズがあるのかと考えました。そこで、私の知己である、当時小学校PTAの本部役員を一緒にしていたNさんに佐賀にも障がい者のビジネススクールってあった方がいいか尋ねてみました。Nさんの娘さんは軽度の知的障害があり普通小学校では特別支援クラスに通っていました。Nさんも他の障がいがある子どもを持つ親の多くがそうであるのと同じように子供さんが学校の世話になっているので恩返しをとPTAの役員をしていたという筋の通った人です。

そりゃ、大野さん、是非欲しかですよ。障がい者ビジネススクールがどんなものか説明したのちに尋ねた上記の質問への答えは間髪入れずにその言葉でした。「大野さん、今、障害がある子は行政サービスとして特別支援学校の高等部までは保証されているのですよ。でも、特別支援学校の目的は就職させることで、ゴールはそこなんです。で、もし、就職に結びつかなかったら、福祉的就労となってしまうのですが、それ以外は娘の進路は、今の時点ではナシということで、18歳以降の娘のことを考えたら夫婦でどっぷり暗くなってしまうのです。でも、障害者のビジネススクールが、それから先の可能性を夢見る場所として存在するならば、私たちにとっても安心ですし。ぜひ作ってほしいですね。

その言葉を聞きながら、熊本にあって、佐賀にないのは嫌だと私は思いました。佐賀にも佐賀には「それいゆ」があるからと言って他県から移住してきた発達障害児を持つ人、佐賀にはスチューデントサポートフェイスがあるからといって、ひきこもりの子どもを持つ親が佐賀に移譲してきたりということがあるように、佐賀にないからあるところに移住するという人が出てもおかしくありません。佐賀に住むものとして、そういうのってなんだか嫌なんです。

私はそのころは国際協力NGOの事務局長をしていて、国内の障害者の支援事業をするなどとは考えていませんでした。そこで、古くからの佐賀で障害福祉をやっている人に障がい者ビジネススクールを佐賀でやらないか紹介して回りました。熊本でこんな成功事例がある、ノウハウもある、佐賀のニーズもあることが分かっている、となれば、誰もが飛びつくと思っていました。ところが、国内の障害者福祉のことを私は知らない過ぎたのでしょう、多くの方が「大野さん、それは面白いけど、佐賀では成り立たないよ」と簡単に断わりました。

確かにお断りする理由は至極もっともなものでした。「障がい者で就職したくて、できる人はもうすでに就職しているよ」「熊本は政令指定都市、人口がいるから成り立っていて、佐賀みたいな中途半端な都市では無理だよ」「障がい者はみんな現状維持を考えていて新しいことにチャレンジするような人はあんまりいないよ」・・・いやぁ、ごもっともです。専門で障害福祉の仕事を長くされている諸先輩方は現場に一番近いところにいるから、リアルな反応が手に取るようにわかるのです。そうか、佐賀では成立しないのか・・・

でも、本当にそうかな?と考えてみました。そもそも、佐賀にどんな種類の障害の人が何人いるのだろう。彼らに対してサービスは十分にいきわたっているのだろうか、そもそもそのサービスはニーズに合致した内容なのだろうか。私は統計的な数値で調べてみました。そうすると、諸先輩方のご意見は見落としている点があるのでは無いかと思わずにいられませんでした。

現在、障害者手帳は大きく分けて三種類ありまして、「身体障害者手帳」(身体障害があったりや難病の方)、「精神障害者保健福祉手帳」(ウツとかてんかんとかの精神障害がある人)、「療育手帳」(知的障害がある人)の3つに分けられますが、この手帳を持つ人が厚労省の数字では国民の約6%となります。これ以外に、手帳を持つに至らない高機能の発達障害、心療内科などにかかりウツなどの気分障害や適応障害などと診断されている人、虐待などで愛着障害が出ている人、対人恐怖症などでひきこもりになっている人などの手帳を持たない障害のある人を単純に足していくと日本の人口の15%になります。これらの中で就職したい、社会復帰をしたいという数値は80%を超えるというアンケート結果が出ています。(このアンケートではサンプル数があまり多くないのと、対外的に働きたいと答えておこうという人がいるだろうから高くなっているという注釈がついていました) ただ、単純に佐賀市を25万人としたら、その15%の80%、3万人の人が対象になるということになります。地元に3万人ですよ!就職したくてできる人はみんな就職しているでしょうが、就職したくてできない人もそれ以上にたくさんいるのではないかということが考えられます。

それ以外にちょっと待てよということがありました。それだけいるであろう潜在的ニーズに満足できるサービスが提供されているのだろうか?私はなおも調べてみようと思いました。

~その3に続きます。~

最後まで読んでいただきありがとうございました。

障がいがある人のための就職応援事業所

障がい者ビジネススクールユニカレさがの詳細、最近の活動はホームページ

http://unicolsaga.or.jp

を、ご覧くださいね。

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